2018-06-27

ブルーベリーの土壌PHが高い土地(pH6)でも収穫量が多い品種

ブルーベリー : 地植え可能な品種

ブルーベリー blueberry

日本に近い気候であるアラバマ州のレポートから、PH6-6.4の条件で栽培したブルーベリーの様子を紹介したいと思います。ラビットアイといえば、出回っている情報によると「地植えしても大丈夫」と専門家を含めた誰かがネットやその他の媒体で言い振らしています。しかし実際にラビットアイを地面に植えたことのある人ならそれが間違いであるとわかるでしょう。それで首をかしげるも自分が悪かったのだと、自分のせいにしてそこでブルーベリーの栽培が終わってしまいます。でも実は土壌適応性のあると触れ回っているラビットアイにも高いPHが苦手な品種がたくさんあることがわかりました。

今回参考となったページは"BLUEBERRY PRODUCTION IN ALABAMA" http://dev.manicmoosemedia.com/SERegional/wp-content/uploads/Blueberry-Production-in-Alabama.pdfです。

興味深い実験がありましたのでご紹介したいと思います。

収穫量が多かった品種

いわゆる地植え可能な品種になると思います。
  • アラパハ
  • モンゴメリー
  • アイラ
  • オンズロー
  • センチュリオン

収穫量が乏しかった品種

いわゆる地植えにしてはいけない品種です。
  • パウダーブルー
  • オースチン
  • ティフブルー

収穫量が微妙だった品種

趣味栽培なら地植え可能でも、商用としては地植えしないほうがよい品種です。
  • プレミア
  • ヤドキン
  • センチュリオン

収穫量が中間だった品種

商用のパフォーマンスとしてはあまり良いとはいえないでしょう。
  • クライマックス
  • ブライトウェル
  • チョーサー
実は私もパウダーブルーやホームベル、ラヒを地植えにして枯らせてしまいました。ピートモスに植えているパウダーブルーは元気にもかかわらず。私もまたラビットアイなら何でも地植えにできると本などで読んで思い込んでいた一人です。

また、このレポートにはsparkleberry (V. arboreum)の接木の比較が掲載されています。最近の品種、メドゥーラークの自根と接木の比較写真があり、顕著な樹勢の違いが見られました。

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